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naka_nora89’s blog

思うがままに、あるがままに。

黒き球

ハンカチに包まれたダンゴムシ
それを人差し指と親指でつまんでいる。
厚さを測るように。

そのダンゴムシはじっとしている。丸まったままじっとしている。

わたしはダンゴムシを逃がしたくない。
だから、つまんでいる。

でも、こわいのだ。

わたしの眼が光を拒んで、全てを壊してしまおうか、と闇を灯すときが来たら

わたしはきっと、ダンゴムシを潰してしまう。

その愛おしい姿もハンカチ越しで直視できないままに。

そんな現実じみた妄想に、わたしはわたしがこわくなる。

自分の指すら、力加減できないとままに思う。

逃してしまおう、と過っても、わたしはそれをしない。

聞こえる音はなんだろう。
指の感触はどうだろう。

ダンゴムシが2mくらいになってわたしを喰ってくれたら、わたしはこんな小さな悩みごと消えてなくなれる。

ダンゴムシはわたしの奴隷ではないのだ。